新・和楽一筋公開!
開発に着手してから約4年、旧和楽一筋の機能をほぼ移植完了できたため、「和楽一筋 Ver 2.0.0」として正式公開しました。
旧和楽一筋はHSPで開発していましたが、HSPによる機能拡張に限界を感じ、Visual C++への移植を進めてきました。
HSPにはない様々な機能がVisual C++にはそろっていて、とてもプログラムし易かったですね。標準の機能だけでここまでできるのかと、驚きの日々でした。
開発ツールの利便性にも目を見張るものがありました。HSPスクリプトエディタが実質ただのテキストエディタだったのに対し、今回使用したVisual Studioはガチの統合開発環境です。GUIの設計から、コーディングの補助、デバッグまで、とても助かりました。
今回から、和楽一筋は全てが大きく変わりました。
まず見た目。ピアノロール画面を採用し、今まで以上に直感的・効率的に編集できるようになりました。midiシーケンサーソフトの利用経験がある人なら、目をつぶっても操作できるのではと思います。
編集する際にできるだけクリック数が少なくなるよう工夫しているため、長い譜面も短時間で作成できます。
一つの楽譜を一つの画面で編集する形式にしたため、画面を広く活用できるようになったかと思います。
その他細かい変更点は以下の通りです。
・鳴物譜に対応
以前とある方から依頼されていた、長唄のお囃子で使用されている鳴物譜(長唄手附)に対応しました。
・沖縄三線譜の改良
沖縄三線譜(工工四)は、元々表記できる音階数が少なく、midiや西洋音階からの変換ができない状態となっていました。
今回、工工四に#(シャープ)記号を付けるという、少し強引な方法で12音階を表記できるように改良し、midiや西洋音階からの変換に対応しました。
・「歌詞の音程」譜は廃止
旧和楽一筋では、三味線家庭式譜や箏譜において、歌詞の音程を音符の横に表記できる機能がありましたが、ニーズがなさそう&プログラムが面倒なので廃止します。
一応新和楽一筋でも音符入力はできますが、画像出力されません。非推奨の機能となります。
今回ソフトを公開したことで、とりあえずひと段落というところですが、ソフトはこれで完成形というわけではないと思っています。
掲示板などで寄せられている意見要望も、まだまだ反映できていないものがたくさんありますからね…。
ソフトも完成したばかりなので、もしかしたら不具合もあるかもしれません。
今後も適宜、機能の改善を行っていきたいと思うので、感想や意見をお待ちしています。
ちなみに、ソースコードの量を調べてみたら、1.3MBになっていました。
行数は正確には数えられていませんが、たぶん3万~4万行位な気がする。。。
ソースコード簡略化の余地がけっこうありそうです。。。