mp3音源から三味線文化譜を自動作成してみた【Piano Sheet Converter・和楽一筋】
ヤマハが、音源ファイルを読み込むだけでピアノ譜を自動で作成するパソコン用アプリ「Piano Sheet Converter」のベータ版を公開したというニュース記事が出ていました。
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
月1980円の有料版では、完成した楽譜はPDF、MIDI、MusicXMLに書き出すことができます。
2026年10月末まではベータ版期間ということで、有料版も無料で使えるとのこと。
認識精度がかなり良いそうなので、このアプリと和楽器楽譜作成・変換アプリ「和楽一筋」を組み合わせれば、自動で音源ファイルから和楽器譜を作れるのでは?と思い、実験してみました。
Piano Sheet Converterのダウンロード
まずは公式サイトから「Piano Sheet Converter」をダウンロードします。
インストーラをダウンロードしたら、公式マニュアルの手順の通りにインストールします。
音源ファイル(mp3)の用意
変換したい音源ファイル(mp3ファイル)を用意します。
今回は、津軽民謡「りんご節」のmp3ファイルを読み込んでみます。
初心者向けの比較的簡単な曲なので、精度良く読み込んでくれるのではと期待。
こんな感じの曲です。
Piano Sheet Converterで読み込み
Piano Sheet Converterを起動して、最初の画面で「+新規作成」ボタンをクリックします。

「ファイル選択」ボタンをクリックしてmp3ファイルを選択します。
その後、「レベル」「調」「長さ」「スタイル」を指定します。
本記事投稿時点では、各パラメータの詳しい解説が公式マニュアルにあまり書かれていないのですが、
レベル・・・ピアノ譜にしたときの複雑さ。上級になるほど左手の運指が多くなる?
調・・・弾きやすい調の選択
長さ・・・曲の長さ
スタイル・・・元の音源が独奏か伴奏か
という意味かな?と推測しています。
ここではレベル:入門、調:簡単キー、長さ:フル、スタイル:ソロ譜を指定してみました。

「新規楽譜作成」ボタンをクリックします。
しばらく待つと、五線譜が生成されます。

このような五線譜が作成されました。
この手の音声認識アプリにありがちなノイズを拾うこともなく、ほぼ正確に音や小節を認識できていて驚きました!

「エクスポート」ボタンをクリックします。
「MusicXML」を選択して「エクスポート」ボタンをクリックすると、五線譜のデータ形式であるMusicXMLファイルを作成できます。

和楽一筋で三味線譜に変換
次に、和楽一筋を起動します。
編集画面左上のメニューから「MusicXMLを開く」をクリックします。

読み込めるパートは「トラック1」の一つしかないので、そのまま「OK」で進みます。

和楽一筋では3オクターブ分まで扱えるので、読み込む音域の範囲を指定します。
デフォルトのままでも良いですが、ここでは1オクターブ上の範囲(C3~B5)を指定しました。
(ここは曲によって最適な範囲が異なるので、試行錯誤が必要です)

五線譜パートとして読み込まれます。

低音部分に余計な音が入っているので、不要な音符を削除します。

アプリのメニューから「西洋音階・和楽器譜変換」をクリックします。
変換元のパート(トラック1)を選び、変換先の楽器(三味線)を選びます。
パート名も任意で指定します。

曲の調律を指定します。
ここでは、二上り4本(C-G-C)としました。

なんということでしょう。
これだけで三味線文化譜を作ることができました。

弦の選択が所々違っているので、最後に微修正して仕上げれば完成です。
最終的に、このような楽譜をほとんど自動で作ることができました。



まとめ
これまでの音源認識ソフトは大量のノイズが入るなど実用的ではないものが多い傾向がありましたが、今回ヤマハが公開したPiano Sheet Converterは、かなり正確な楽譜を簡単操作で作成できる非常に画期的なアプリでした。
Piano Sheet Converterと和楽器楽譜作成・変換アプリ「和楽一筋」を組み合わせれば、音源ファイルしか手元に無い状態でも、自動で認識して和楽器の楽譜作成まで全自動で出来るようになります。
今回は三味線文化譜の作成を試しましたが、箏・尺八・篠笛など他の和楽器譜も同様に出来ると思います。
ぜひこれらのアプリを活用して、色々な曲の楽譜を作って演奏活動に活かしましょう!

